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mountaineering & camera

一眼レフPENTAX K-70を買って3ヶ月が経った

8月のはじめ夏休みに突入しようとしていた頃、ついに買ってしまった一眼レフ。

PENTAX K-70の18-135mmレンズキットを選びました。

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カッコいいでしょ?(私はそう思ってます)

 

しかし、ここでみんな(カメラヲタクじゃないふつーの人たち)は思うでしょう。

"PENTAXって何だよ"

"海外メーカー?"

だいたいこんなところでしょう。

有名じゃないメーカーで大丈夫なのか?CanonNikonをなんで買わなかったのか?も聞かれました。

しかしカメラは高い買い物…自問自答して結論づけて選びました。

 

 

なぜPENTAX K-70を選んだのか

まず言いたいのはPENTAXは偉大なブランドということです。こういうとペンタキシアン(PENTAXユーザー、信者のこと)がまた何かほざいていると思われそうですが、日本で最初に一眼レフカメラを作ったのはPENTAXです。正確には当時は旭光学工業株式会社という名前でそのブランド名がPENTAXでしたが、色々あってカメラ事業をRICOHに買収され、リコーイメージング株式会社の一眼レフカメラのブランド名になっています。今もミラーレスの波に乗らず(乗れず?)一眼レフに専念している真っ当なカメラメーカーです。

予算と動機

予算:10万円

動機:山を撮りたい

私は夏は北アルプスなどの3000m級の山、冬は1000m前後の雪山に登山しに行きます。そのときの稜線の景色や山の植物、動物を撮るのにiPhoneのカメラで撮っていましたが、それで満足できなくなったのが動機。あとインスタグラマーやTwitterのタイムラインに流れてくる一眼レフユーザーのナイスフォトに惹かれた。正直カメラ業界のマーケティング戦略に陥落した感はあります笑

購入前は1週間くらい山の環境に耐えれてるカメラを探りました。

購入前に挙がっていたカメラ候補

予算が10万までと決めていたので選べる一眼レフは意外に限られた。

Canon EOS Kiss X9i

まず思い浮かんだのは王道のCanon、そしてエントリーモデルであるEOS Kissシリーズです。天下のCanonだ、これを買えば後悔はしないだろう…

 

Nikon D5600

つぎに思いついたのはCanonとともに一眼レフ二大巨頭に君臨するNikon。そのエントリーモデルD4桁シリーズ。Nikonはグリップの赤いラインのアクセントがめちゃくちゃカッコいいし、NIKKOR(Nikonレンズのブランド名)の金の文字も良い。これにしようと一時期考えていましたを

 

PENTAX K-70

Amazonやブログで引っかかった PENTAX。この時初めて存在を認識したかもしれない。運命の出会い…

 PENTAXのエントリーモデルのK-2桁シリーズ。質実剛健なデザインの中に混じるグリーンのアクセントがカッコいいよね。

 

PENTAX KP

 PENTAXのミドルモデルであるKP。昔のカメラのデザインに似ていて渋い。街中でスナップしたくなります。そしてイメージムービーが良い。めちゃくちゃ惹かれたんだけどボディと標準ズームレンズを買うと15万くらいになって、すこし高いから手を出せなかった…

 


PENTAX KP Image Movie

 


 

一眼レフを選ぶときのポイント

センサーサイズ

デジタルカメラはレンズから取り入れた光をセンサーが感受してそれを写真として反映させています。センサーには大きさがあります。具体的に小さい順から代表的なものを挙げると、マイクロフォーサーズAPS-Cフルサイズという感じです。サイズが大きい方が多く光を取り込めるのでいい写真が撮れるのはなんとなく感覚的にわかりますよね?しかし、その分お値段が高いので私は中間のAPS-C機を選びました。APS-Cを採用しているカメラは多いので選びやすくもあります。

素数

はっきりとした数字なので優劣がわかりやすくメーカーがマーケティングで推しがちな要素ですが、考えなくていい要素です。誤解のないように書き直すと素数は優先しなくて良い要素です。今売っている一眼レフはだいたい1500万画素以上はあるので十分です。

これは皆さんが持っているiPhoneのカメラで例えると分かりやすいでしょう。iPhone 6S、iPhone SEあたりからのiPhoneのカメラはずっと1200万画素のままです。そして、最近発売されたiPhone XSのカメラはめちゃくちゃ綺麗に撮れると評判ですよね。でも画素数はiPhone 6Sのときと同じ1200万画素なんです。つまり素数は写真の美しさに直結しないのです。

AF性能

AF(オートフォーカス)性能は一般的にカメラを選ぶ上で重要な要素です。動物や電車、飛行機、車などの動体を取る時即座に対象物にピントが合わないと満足のいく写真は撮れません。また、動物写真やポートレートでは瞳にピントを合わすのが定石です。最近のミラーレスではSONYのαシリーズなど自動的に瞳を認識してフォーカスを合わせる瞳AF機能が大好評で各社のミラーレスも追って順次同様の機能をつけています。

PENTAXはこの分野は弱いといわれています。しかし、私は基本的に不動の山の風景写真を撮れればよく、AF性能は重視しないので PENTAXで良いとなりました。

試しに列車を撮りに行きましたが、若干ピンボケ気味ですよね…まだ下手なだけかもしれないのでカメラの所為にはできないけど。

JR Shikoku series2000 Anpanman Train

APERTURE: 7.1   ISO: 400   SHUTTER SPEED: 1/1000    FOCAL LENGTH: 100.0mm

 

↓鉄道写真とAFについて別に記事を作りました。こちらも良かったらぜひ🙌

flum.hatenablog.com

ISO値

センサーが光を受けられる度合いを示す値です。値が大きい程弱い光を記録することができます。しかし値を上げすぎるとノイズが発生するので実用ISO値があり、それはISO値の上限が大きく影響します。CanonNikonが上限25600のところPENTAXは102400です。圧勝です。と思ってましたが、常用ISOになると比べたことないのでわからないですね。

防塵防滴耐寒性能

 私が一番重視した要素です。ネイチャーフォトでは絶対にあった方が良い。いくら良いカメラでもアウトドアの環境で動かなかったら意味がないですからね。

CanonNikonも上位機なら防滴防塵がついていますが、エントリーモデルまですべての一眼レフに防滴防塵機能があるのはPENTAXです。さらに-10℃耐寒動作保証までしてあります。ホームページを見た時に目に飛び込んできたのが

「これが、アウトドア スペック。」

自分のために開発されたカメラだ!!と直感で感じました(大袈裟)

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PENTAX K-70 / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING

まだ買ってから1度も冬を迎えてないので耐寒動作については実際のところなんとも言えないですが、毎年冬になるとPENTAX製カメラを雪に埋もれさせる恒例行事がTwitterで散見されます笑

たぶん大丈夫なのでしょう。

 

重量と手振れ補正機構

カメラは軽い方がいいです。重いカメラは旅行やお出かけで絶対に足かせになります。特に登山ならなおさら。

 ボディの重量を見る限りPENTAXのカメラは重い…

しかし、これには訳があってPENTAXにはボディ内に手振れ補正機構SR(シェイクリダクション)が搭載されていてどんなレンズを使っても手振れ補正が効きます。CanonNikonはレンズに手振れ補正機構がつくので手振れ補正が欲しいのなら手振れ補正機構付きのレンズを購入する必要があります。しかも将来的にレンズを拡充したときに、各レンズに手振れ補正機構がついてくるとなると倍々ゲームで重量が増えます。

PENTAXの方が魅力的だという結論になりました。

液晶(バリアングルとタッチパネル)

カメラをローアングルやハイアングルで撮るとき、これがないと寝転ぶかジャンプするかして写真を撮らなくてはならない笑。あと一眼レフで自撮りしたい人も必須の機能かなと。一眼レフは重くて自撮りには向いていないがごくたまに一眼レフで自撮りする女の子を見て「たくましいな」と思ってしまうのが正直な感想です笑

それと最近流行りの直感的に設定したりシャッターを切るためのタッチパネルも大事な要素でしょう。実際に店頭でタッチパネル付きの一眼レフを操作したけど確かに初心者にとって馴染みやすい。なんといってもスマホ世代ですからね我々は。

でも3000mの稜線上や雪山で寒いし、冬だと凍傷が怖いからグローブをつけるんですけど、その時はダイヤルでシャッタースピードと絞りを調節せざるを得ないし、それに慣れる必要もあるので要らないなという結論に至りました。

別に山行かない人はどちらもあった方がいい機能ですよね。

ファインダー視野率

カメラを構えてレンズが捉えてる箇所を確認できるものが、ファインダーです。ファインダーを覗きたいがために一眼レフを買う感じはあります。

しかし、ファインダーには視野率というものがあってエントリー機は100%ではない場合が多いです。CanonNikonのエントリーモデルは95%です。つまり覗いて見える風景の95%が写真に写り、端の5%は写らないということになります。5%というのは意外に大きい数字で実際試写して写真を見ると私はだいぶ違和感を感じます。

しかし、PENTAXは視野率100%です。さすが日本の一眼レフの始祖!!!

外観

エントリーモデルにとって意外と重要な要素かもしれない。だって外観を気に入らなければ写真が上達する前にモチベが落ちて外に持ち出さなくなり、写真に飽きて宝の持ち腐れとなる可能性もあるでしょ?飽きてカメラ趣味を辞めてしまう前にファッションの一部としてでもいいからカメラを持ち歩き、手に馴染ませる。外観はモチベーション維持に不可欠な要素ですね。

私の場合は K-70のカタログスペックに魅力に思ったと同時に候補の中で一番外観も好きだったのでますます K-70一択になりました。

スペック比較

表にまとめてみました!PENTAX KPはエントリーモデルではないのでおまけです。

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 私にとって最適なのはPENTAX K-70であるのは明白ですよね。防滴防塵耐寒性能が1番の決め手になった。今、一番コスパの良いエントリーモデルだと思います。

Kマウントに対する不安

レンズには規格があります。それを「マウント」といいます。具体的にはオートフォーカスや絞りの制御方式、カメラとレンズの接合部の口径などが決まっています。つまり、マウントが違うレンズとカメラボディは使えません(マウントアダプタを使えばいけますが、その分お金がかかります)。

PENTAXのフルサイズとAPS-Cの一眼レフは「Kマウント」という規格です。

レンズはPENTAX純正の他にSIGMATAMRONといったレンズメーカーのサードパーティ製もあり、比較的安いのでいくつか欲しいレンズがあります。

しかし、近頃発表されるSIGMAのレンズはKマウントに対応するものが減ってきていて、CanonNikon対応ばかりです。ポピュラーなメーカーの強さはこのあたりで現れてきます。将来性としてはやはりCanonNikonの方が大きい面があります。これに耐えれなくなってKマウントから他のマウントに乗り換える人がいますが、マウント変更はめちゃくちゃお金がかかる一大イベントです。PENTAXは新製品のサイクルが長いのでそれで飽きちゃう人もいるのでしょうか。私はしょっちゅうカメラボディやレンズを変えるほどの財力がないので、PENTAXとは良い距離感で付き合えて心地いいくらいです笑

しかし、本格的にカメラを始めたい人にとってはどのマウントを選ぶかは深く思慮しなければいけない事案でしょう。

電池持ちが悪い(2019/2/22追記)

薄々感じてて三脚を買って長時間露光して確信したのがPENTAX K-70は電池持ちが悪い」ということです。エントリー機なので当たり前なのですけど。

手持ち撮影なら480枚くらいで無くなります(公式サイトによる)

ミラーレス機並みですね。バッテリーを追加購入の必要は絶対あります。

作例

文字でカメラの良さを語っても仕方がない部分があるので、買ってから3ヶ月の間に撮った写真を作例としてまとめてみました。

すべて初心者中の初心者が撮った写真です。たった3ヶ月でいろんな人のブログやYouTubeで光や構図について軽くお遊び程度で勉強しただけです。見てもらえるといかにK-70自身が良いかがわかると思います。

使用したレンズはすべてキットレンズの18-135mmのものです。

 

 

ネイチャーフォト

広角

Yarigatake (editing by Lightroom)

槍ヶ岳はとなりに山荘があるので荷物を置いて心置きなく撮影することができるので山岳写真初心者にとって絶好の撮影スポットです。

Grandeur and Amiability

夕暮れの槍ヶ岳です。上の写真と同じ時間帯です。この写真を撮ったときに一眼レフを買って本当によかったと思った。この時間は日が暮れてわずかな光が射す時間帯です。通称「マジックアワー」と言うそうですが、どんな被写体でも綺麗な色彩で写るからそう言われるそうです。つまり私の撮影テクニックが良かったのではなく、被写体と撮影条件が良すぎたんです笑

WonderVogel

愛媛県西赤石山に至る別子銅山跡周辺の登山道で撮りました。秋終わりの哀愁が見られます。シャッタースピードを落として動きをブレさせて躍動感を表現しました。

Good Morning Yari

また槍ヶ岳です。清々しい朝日で霞む感じが出てると思いますが、レンズが汚れていたのでこうなっただけです笑笑

光が四方八方に伸びていますが、これを光芒といいます。これはF値(APERTURE)を絞ってあげると表現できます。F22は若干絞りすぎ感はありますけどね…

Aleutian avens

槍ヶ岳飛騨沢のチングルマ。花が散った跡、夏は綿毛になり、それに光が当たって幻想的な雰囲気になります。Lightroomで見直したとき、前の岩が少し邪魔な要素だと気づきボケさせるか除いて写すべきだったと気づきました。あとで撮った写真を見直すことで次につながるらしいです…

Moss

光の当たり方も撮影では重要です。この時は太陽が横から当たるサイド光でした。苔に反射した光が綺麗に見えます。

望遠

Yufudake

被写体をど真ん中に持ってくる日の丸構図です。PENTAXは緑の描写が綺麗。

Moss paradise!!

この日は登山前に雨が少し降りました。おかげで苔についた美しい水滴を見ることができ、雨の登山も良いことがあると気づきました。

マクロレンズは持っていないのでズームレンズを望遠いっぱいに寄せて撮りました。望遠で撮ることで背景はボケる

苦学生の苦肉の策です笑

Benidoudan

ベニドウダン(紅満天星)という高山植物の秋の姿。

Moss paradise!!

最初の苔からここまで3枚とも同じ構図であることは気づいてくれたでしょうか?上下または左右で2つに分割する構図を二分割構図といいます。この構図簡単だからiPhoneのカメラでもやってみて!!!風景でも使えるよ。

街中でのスナップ

snap challenge

近所の公園の木漏れ日がとても綺麗だったので思わず撮ってしまいました。

Matsuyama castle and kururin

城と観覧車、私が住んでいる町の象徴的存在です。

Kadochu Honten

由布院のカフェです。観光地でのスナップはやはり楽しい。

Kadochu Honten

上のカフェでいただいた朝食。ふんわりとした画になってカフェの良い雰囲気をそのまま写真にすることができました。

Zakka Store

由布院の雑貨屋さん。由布院は最近、韓国からの観光客が多く、その趣向に合わすためか日本ぽくない店構えが多くなりました。逆に日本人の私から見たら新鮮で面白いところでした。

Matsuyama Airport

 ANAパラダイス!飛行機撮るのも楽しい!

 ISO102400を誇るPENTAX K-70が本領を発揮するのは夜です。

My town

 ISO3200と大きくあげていますがノイズは目立ってません。

Okaido

夜でもシャープに立体感が出ています。

back street

 ISO10000まであげると流石にノイズが発生しますが、これはこれで味があるノイズになっているかと。

Night View of Matsuyama

ここまで暗いと手持ち撮影はキツイ!シャッタースピード1/4まで落としたから息を止めてブレないように構えて撮った笑

さすがにここまでくると三脚で長時間露光させて撮った方が光の量が多い良い写真がとれると思います。

 

 

 

"カメラを買って一番良かったのは日常のありふれた景色の綺麗さに気づけるようになったこと。"

大学からの帰り道の夕焼けが綺麗だなとか、大学に咲いてるアサガオが綺麗だなとか…

 

めちゃ長くなりましたが、一眼レフに興味を持ってくれたら幸いです。

良きカメラライフを!!!