今年の1年は本当に速かった。
転勤して、やっと少し住むところが近くになって会えると思って自分だけ楽しみにしていた元恋人に振られて、毎週末落ち込んでいたらコロナに罹った。病は気からって本当なんだなと再確認した。
でも、コロナがキツすぎて失恋なんてどうでも良くなった。でも、コロナがキツいから失恋を忘れたのは全てではなく殆どは当時マッチングアプリで連絡を取り合っていた今の恋人と会う約束がとんとん拍子で進んでいたからだと思う。当時は気が晴れるまで毎日が長く感じたけれど、実質落ち込んだのは2ヶ月弱。恋心はこんなにも早く消えていくものなのかと自分が少し怖くなった。
仕事環境も変わり、やっと今の仕事で自分が進むべき道のりが明らかになってきた1年だった。やっと自分の専門が見つかりそうで覚えることが多くて辛くても嬉しい日々だった。
今年は派手な買い物はしてないけれど、ずっとシャッターが故障していたPENTAX MXをようやく修理に出し、代替機としてずっと欲しかったPENTAX SPを購入した。
これを機にセコニックの露出計も買い、フィルム高騰化の荒波が押し寄せる近頃で時代錯誤にもフィルム写真趣味を拡充することに決めた。
film: Kodak Proimage 100
film: Kodak Proimage 100
film: Kodak Proimage 100
露出計のおかげで露出調整はバッチリ。
film: Kodak Proimage 100
PENTAX MXも修理から帰ってきてフィルム一眼レフ2台体制となった。
film: Kodak GOLD 200
似島港
film: Kodak GOLD 200
似島港
film: Kodak GOLD 200
film: Kodak GOLD 200
大崎上島 白水港
鞆の浦の街並み
尾道 千光寺
今年も桜を見ることができた。平日に満開になってしまい、次の休みまで待ってくれるかと冷や冷やしたものだが、なんとか持ち堪えてくれた。
大阪南港 名門大洋フェリー
プチフェリー旅もした。
部埼灯台
PENTAX K-5IIsも久しぶりに稼働。
この機種もカスタムイメージおよびカメラ内現像が搭載されているが、この頃からPENTAXのカメラ内現像は洗練されていたようだ。
パソコン現像に依存することなく、ここまで表現の幅が広がるのはPENTAXしかない。
呉市宮原の街並みと景色
市営基町高層アパート
せっかく広島に住んでいるので広島の名建築も少し触れておこうということで基町高層アパートを見に行った。
周辺に商店街も整備してその上に人工地盤も構築し、そこにアパートを建てるという画期的な再開発。現在の商業複合マンションに通じる思想が感じられる。
基町高層アパートとともに整備された商店街
被爆とその後の枕崎台風による水害で住む場所がなく河川敷を中心にバラックに溢れていた広島市街地。
バラックを一掃し、未来の広島都心部に見合った人口収容量を確保するために大開発されたこのアパート群は間違いなく広島の復興を象徴するもの。これがなければ水都広島の美しい河川敷公園はなかったと思う。
似島フェリー
ずっと宇品から見えていて気になっていた似島も訪れた。ここも戦前は陸軍病院があり、被爆後は戦災者を受け入れた歴史もあり、軍都広島に馴染み深い島。
CI: Gold
新しいカスタムイメージ「Gold」を試す。これは完全にKodakを意識している…
GRでモノクロの良さに気づき、フィルムも少しやってみた。
film: FUJIFILM ACROSS 100II
film: FUJIFILM ACROSS 100II
GRIIIに搭載されたネガフィルム調が心地よくてすっかり気に入ってしまった。でも、私のGRIIIはセンサーにゴミが目立つようになってしまったので慌てて年末に整備に出した。
年内になんとか間に合ったGRを持って撮り歩いた。
クリアな描写がたまらない。最近、28mmの使い方のコツがようやく分かってきた気がする。
今年も年末は大阪の公営渡船に乗り、この1年を締める。水都大阪は橋が多く整備されているけれど、地元の人たちの痒いところに手が届くのがこの渡船の存在。大阪の生活と共にある渡船の風景が長く残っていくことを願うばかり。
本年もお世話になりました。写真欲がほぼ無くなった時期もありましたが、それでもSNSでフォローさせてもらっている皆さんが撮る写真を日々の楽しみに過ごすことができました。来年はもっと良い写真を見て、そして撮れますように。
皆様良いお年を。