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mountaineering & camera

自分の体力と精神力の限界に挑んできた〜室戸貫歩2018〜

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11月24日朝から25日夜にかけてめちゃくちゃ歩いてきました。高知大学朝倉キャンパスから室戸岬まで90km歩くという室戸貫歩にまた懲りずに参加してしまったのです。

室戸貫歩とは?

高知大学空手道部が自己の体力と精神力の鍛錬を目的に大学から室戸岬まで夜通し歩くというトレーニングを始めたのがきっかけです。それがやがて一般人も参加できる高知大学の名物イベントになってしまった。おかげで私のような温州みかん大学の部外者でも参加できるようになっているのです。ありがたやありがたや…

開戦前夜

この数年で下手したら親戚より会っているのかもしれない(もっと親戚に顔出そうな、僕)高知大学ワンダーフォーゲル部のみなさんに再会し、高知大学朝倉キャンパス近くの「秀(ひで)」に連れて行ってもらって鰹丼をご馳走になり、ありがとうございました、です。そして、いつも食べさせてもらってばかりで申し訳ない…

高知大ワンゲルのもてなしはいつも温かいぜ。温州みかん大学ワンゲル部も見習うべきだよ…

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鰹丼、これで600円、家の近くに欲しいいい

 

nice BAR

高知大の前にあるバー、高知大周りのこういう雰囲気だいすき!

 

鰹を食べて英気を養った。寝て体力充電して明日に備える。

死闘のはじまり

開会式で高知大空手道部主将と高知大学長の挨拶があり、参加者408名の掛け声で開会式が締められた。

スタート:高知大学朝倉キャンパス→道の駅やす(ヤ・シィパーク)30km

高知大島根大広島市立大滋賀大のワンゲル勢とともに9時にスタート。最初は高知市南国市香南市の市街地をひたすら東進する。国道32号線、55号線に入るまで少し道も紆余曲折するので意外に長い。しかし、陽が落ちるまでにどれだけ進めるかが鍵で、時速6キロでひたすら速歩き。

高知市街地内の鏡川河川敷を歩く。水が綺麗で鮎、水鳥が溢れていた。

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毎年楽しませてくれるコスモス畑。近くに行きたいけど、焦っていつも遠くから撮るだけ。
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田んぼ道を往く。
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看板を見てしまった。室戸まで69キロなので岬まではもう少しある。
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いつもインパクトのある謎の塔。ここのショッピング複合施設群の象徴らしい(?)

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香南市ジェラート屋さんで小休止。日差しが暖かいので美味しい!
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土佐くろしお鉄道ごめんなはり線に合流、しばらくこの横を歩く。

高架区間直線区間が多い高規格線だ。気動車が軽快に通り過ぎていく。
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太平洋を横目に歩く。瀬戸内に住んでいるとなかなか水平線にはお目にかかれない。
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道の駅やす(ヤ・シィパーク)に14時に到着。いいペースだ。

道の駅といいながら鉄道駅が真横にある。

高知はタイガースのキャンプ地があるので地元はタイガース推し、気動車もタイガースラッピング。次のシーズン頑張って、、、
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超高級嗜好品ジョアを投入。後輩と1Lくらい一気に飲みたいねと話し、1Lの値段を考えると、900円くらいすると…

めっちゃ背徳感味わえそうやん。
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道の駅やす→ローソン安芸津久茂町店15km(45km地点)

ヤ・シィパークを出てすぐに、みかんの無人販売所があり袋一杯で100円。買わずにいられない。

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陽が落ち始め、水平線には綺麗なグラデーションができる。

ナイスネイチャー!

best back gradation

高知の夕陽は良い、ナイスネイチャーすぎるぜ…

sunset of Kochi

iPhoneのバックカメラはめちゃくちゃ良い単焦点レンズつきカメラなのでみんなも変に電子ズームせずに使ってみるといいよ。色の階調が素晴らしいから後で無編集でも映える。街中のスナップにも最適だよね。

 

犬が繋がれずに自転車道にいた。大人しいワンちゃんで安心。
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ローソン安芸津久茂町店に17時10分に到着してエネルギーを補給する。高知大ワンゲルのサポーターに会い、元気ももらう。ここからひたすらウィダーでエネルギーとプロテインを投入する。bikkleも買った。めちゃくちゃ美味しい。なんでこんなに乳酸菌飲料は美味しいのだろうね。

このあたりから出てくるコンビニはほぼローソンである。24時間空いているコンビニはもはやインフラである。

後輩が高知大学に財布を忘れてきてしまったけど、LINE Payを教えてあげた。そう、ローソンではコード決済ができるのだ。携帯だけでお買い物ができる。なんて素晴らしい時代なんだろうね。

ローソン安芸津久茂町店→道の駅大山7km(52km地点)

真っ暗になり少し焦るがまだまだ疲れはないぜ。19時、あっという間に道の駅大山に着いた。高知大ワンゲルのサポーターと会いホッとする。彼らサポーターも徹夜しながらチェックポイントで待機したり、バイクや車で移動するので同じくらいつらいはず。ありがたい。

道の駅大山→ローソン田野町駅前店8.7km(60.7km地点)

ここから少し疲れが出る。歩幅も小さくなりペースダウン、仲間もみんな少し士気が落ちる。少し気力を削がれてからが室戸貫歩のはじまり。ここからが踏ん張りどころだ。

ローソン田野町駅前店で高知大ワンゲルの先輩に会ってお菓子をもらう。キラメッセで待っていてくれるそう。これはどんだけ道中辛くても絶対行くしかないではないか。

ローソン田野町駅前店→羽根岬休憩所7.7km(68.4km地点)

このあたりから5km歩くだけで怠く感じ始める。

途中に地元の方がチョコレートを用意してくれていた。私は行動食を大量に保有していたので頂かなかったが、温かみを感じれた。真夜中に沢山の人が通り過ぎるので道路沿いは少し騒がしい。地元の方の寛大さで室戸貫歩は成り立っている。

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羽根岬休憩所に23時に到着。地元の方たちがボランティアで炊き出しをしている。めちゃくちゃ沢山の豚汁、おにぎり、果物、他にも色々あった。なにせ灯りがあるところで人がよそってくれる豚汁がめちゃくちゃ温かい。椅子もテーブルもある。ここでもサポーターが徹夜でサポートにあたってくれていた。

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少しすると、高知大の2回生と1回生2人に追いつかれる。1回生2人は女の子なんだけど速すぎない???まだまだ元気ありそうだし。僕が1回生の時なんて羽根岬ですでに心折れて感情を失っていたよ。

居心地が良すぎる休憩所だけど、長居は無用、すぐに出発だ。

羽根岬休憩所→道の駅キラメッセ室戸11km(79.4km地点)

ここの区間が地獄極まりない。とにかく長いし、民家も少なく、とてつもなくなんだか寂しいのである。

吉良町の集落に入ると東屋があった。ここは前回眠気と疲労に耐えきれず、1時間仮眠をとったところである。起きたら全身の痛みがあり、少し熱もあり、ここから先がとてつもなく地獄だった記憶がある。トラウマの地である。今回は眠くない!過去の弱い自分を乗り越えたぜ。

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キラメッセ直前で右脚がお壊れあそばされる。

「もう痛みなんて知らない、痛いだけだろ、まだ体重を支えられるので左脚で進むのみだ」

こう自分に言い聞かせて先に進む。

キラメッセに2時半に到着。時速4キロはまだまだ保っている。

前のローソンであった先輩が座る場所と温かいココアを作ってくれた。ここからラストスパート、士気も取り戻しゴール室戸岬まであと11キロ!

道の駅キラメッセ室戸→ゴール:室戸岬11km(90.4km地点)

キラメッセを出て室戸市街地のローソン直前で室戸貫歩でLINE Payを始めた後輩がゴールに着いたとの連絡が。温州みかん大学ワンゲル部では1位だ。キラメッセから最後の11キロ走ったらしい。凄まじい耐久力。ヤバい後輩である。尊敬しかない。

最後のローソン、室戸市役所前店で小休憩。

レッドブルを投入、ふつうにレッドブル美味しいんだよな。
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あと5キロ、ここまで一緒に歩いてきた同回生ともまだ会話は続いている。前回は最後の方、一緒に歩くみんなは疲れで沈黙しながらの歩行だった。右脚は痛いけれど感情は死んでいない。

 

室戸にある小僧寿しが懐かしすぎる。少し前まで地元の兵庫でもめちゃくちゃ出店してたけどいつのまにか撤退していた。何か頑張ったら親に小僧寿しでお寿司を買ってもらっていた記憶がある。
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要塞のような室戸漁港を通り過ぎるともうゴール直前。最後まで時速4キロはなんとか保てた。

ようやく室戸岬にゴール。日の出前で中岡慎太郎像が全く見えない。
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21時間でゴールできた。人間は1日あれば90キロ歩けるのである

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高知大ワンゲルの部長が出迎えてくれた。仮眠を取ろうにもLINEの通知がよく来るのでなかなか眠れないらしい。運営の人、参加者、サポーターみんなみんなお疲れ様なのである。

帰還

必死に歩いた道をバスは3時間足らずで走りきってしまう。高知大が用意してくれる第1便7時のバスに乗れた。

帰って合宿研修施設で爆睡アンド爆睡。起きると近くの部屋ではバンドが練習していて きのこ帝国 の曲が流れてきた。最後の11キロ走った後輩は大の きのこ帝国 ファンで、僕もこの後輩にきのこ帝国を教えてもらってすっかりハマってしまった。後輩は一瞬で スクールフィクション を練習をしていると気づいていた。スクールフィクションは女性ボーカルにしては低音気味なので、これ歌える女性はめちゃくちゃカッコいい。しばらく聴き惚れてしまった。

 

このあと温泉に連れて行ってもらい、温まる。

帰ると他大学ワンゲルのみんなと打ち上げである。室戸貫歩後の一杯目のビールはめちゃくちゃ美味しい。室戸貫歩前夜にご馳走になった「秀」でまた鰹をたくさんいただく。鍋も寿司もある。

2次会はカラオケ。みんなめっちゃバカだ。だって90キロ歩いたのにみんなハイテンションなんやで。ここにきてまた体力を絞り出している。

 

寝袋に入って就寝、もつかの間5時半起床。月曜2限に出席しないといけない。3限は中間テストもある。

朝早い汽車なのに高知大ワンゲルの方々が見送りに来てくれた。最後まで高知の人々の優しさと温かさに助けられた室戸貫歩であった。

タイトルで「自分の体力と精神力の限界に挑んできた〜室戸貫歩2018〜」と書きながらも、結局は「いろんな人の支えがあってこそ人は頑張れる」ということを骨の髄まで理解できるのが室戸貫歩であると僕は思う。

 

しばらくゾンビのように動くしかないが、日常生活をいつも通りに過ごす。研究室もバイトも頑張る。痛みに甘えていられない。

 

ほんじゃまた。