Super Takumar 55mm F1.8
写真に触れられるのも久々です。今回は買ってしばらく経ってから私がPENTAX K-3 MarkIIIに抱いた想いを綴っていこうと思います。
Super Takumar 55mm F1.8
新しく手に入れたK-3 MarkIIIは買ってみたもののなかなか自分のカメラになった気がしなくて、このまま愛着が持てないのでは…と随分と心配しました。どうしてもPENTAX KPというカメラが非常にバランスのとれた良いカメラだったので仕方ないのです。
Super Takumar 55mm F1.8
AF精度や動体検知アルゴリズムの強化、連写速度の向上などまるでNikon D500の対抗機なのかと思うほどの圧で登場したPENTAX K-3 MarkIII。この先入観に最初は大分苦しめられました。
Super Takumar 55mm F1.8
スナップしかやらない私はひょっとしてK-3 MarkIIIじゃなくてもKPで十分なのではと思ったりしました。しかも、イメージセンサーが変わったK-3 MarkIIIで、私がすっかり惚れていたKPが吐き出す画と同様な画を作れるか違和感をずっと抱いていました。
Super Takumar 55mm F1.8
しかし、使っているうちにPENTAX K-3 MarkIIIの違った側面が見えてきました。
Super Takumar 55mm F1.8
軽快なシャッター、MFレンズでもすぐピントを掴みやすい高倍率の光学ファインダー、APS-Cとは思えないほどのセンサーを積んでフルサイズよりも小型化なボディ…
Super Takumar 55mm F1.8
このカメラをしばらく体感してみるとスナップ向けなのでは…と思えてきました。
Super Takumar 55mm F1.8
そして、PENTAXがこれまで出してきたオールドレンズとの相性が良い。お手ごろオールドレンズでお馴染みのSuper Takumar 55mm F1.8の性能も遺憾なく発揮できます。
というわけで、カメラと写真に小慣れてきたこの頃、高いカメラを買って少し肩の力が入りすぎたのかもしれません。
軽快なカメラということで軽い気持ちで写真をまた撮り続けていきたいと思います。
しっかりした風景写真もいいですが、日常に寄り添うような写真を撮っていきたい。
カスタムイメージ「ほのか」を使ったネガフィルム風の設定は自分が見る景色をふわりと軽く写してくれます。
たまにキリッとした表情も見せてくれて撮っていて飽きない。
何か心惹かれた景色を何気なく撮るのにPENTAX機は向いている気がします。
SONYやCanon、Nikonほどインパクトがなく、初心者にあまり手に取ってもらえないPENTAXですが、カメラとしての奥深さは他のメーカーと比べても遜色はないと思っています。
PENTAXのLimitedレンズの味わい深さと小ささ、そして過去のオールドレンズの資産、そしてカスタムイメージを使えるカメラ内現像で自分の表現したいものをパソコンなしで実現出来る自己完結性。地味なようで大きなメリットをたくさん持っているPENTAXのカメラはアピールが難しいところ。カメラメーカーの冬の時代ですが、スマホのカメラのおかげで写真ブームは膨れる一方なのでPENTAXが提供してくれるカメラ・写真の奥深さみたいなものを是非いろんな人に味わってほしいものです。