八合目の山小屋でゆっくり日の出を見る富士登山に行ってきた
登山が趣味と言ったら必ずと言ってもいいほど「富士山には登ったことある?」と聞かれますが、登山趣味を始めてから10年経っても1回も登ったことがありませんでした。「富士山は登る山じゃなくて観る山」と勝手に思っていましたが、今回登ってみて考えを改めさせられました。
今回は中国・四国地方他大学のワンダーフォーゲル部の人に誘ってもらって行くことができました。本当に感謝です…
吉田ルートで八合目を目指す
富士山駅からスバルラインのバスに乗って五合目に到着しました。大型バスが何十台も入るほどの観光地で、おみやげ屋さんや売店でも初手は英語で尋ねてくるほどの国際色豊かな場所でした。
天気予報では怪しかったのですが、五合目からも山頂が見えるほどの快晴です。
冨士山小御嶽神社に安全登山の祈願をしたり、あんまんを食べたりして1時間標高に体を慣らして山行開始です。
今回行ったメンツは皆体力のある歴戦のワンゲラーなので安心です。高山病だけが心配ですね。
六合目で協力金を支払うと急登が始まります。
山小屋や登山道を強化するための壁のおかげでちょっとした要塞に見えて登っていてワクワクしました。
鳥居が各所にあるので次の目標はあそこかと簡単に分かります。
富士山1泊2日なのにcougar75-95です…
やはり富士登山に来る人は荷物が少なかったので私もGregory Paragon48くらいに抑えておけばよかったかなと…
3000m近くになると雲を真横から観れるので撮ってて楽しい。
本八合目 富士山ホテルで1泊して日の出を見る
富士山ホテルに泊まります。ホテルと言いながらただの山小屋なので期待は禁物です。
八合目はもう標高が3400mもあります。パーティの数人は軽い高山病で少し辛そうです。
16:00から順次到着した人から食事することができます。まだ宿所は一杯ではないのを見ると今から食堂が混むのは確実なので先に食べることにしました。
夕飯は富士山の山小屋では多いらしいカレーです。容器がプラなので味気なく見えますがふつうに美味しいカレーでした。私は幸い高山病には全くならなかったので美味しくいただきました。
小屋から見える景色は絶景です。夕焼けの西の空と雲の下の街並みが見えたり、雷雲も同時に見えます。
雷雲の隣では天の川も見えたりとなかなかカオスでした笑笑
0時くらいまでゆっくり食堂で過ごした後、寝床で仮眠をとりました。
富士山の山小屋は酷いというレビューをよく見ますが、たしかに寝床の面積に比べて宿泊人数が多すぎる気はします。息苦しさは感じました。しかし、トイレの綺麗さなど他は他の山域の小屋と変わらないかと思います。パーティーにいた先輩が七合目の東洋館に泊まった時は各人コンセントありなど設備が良かったらしいのでホスピタリティを求めるなら七合目の小屋に泊まるべきなのかもしれません。
しかし、本当のホスピタリティ求めるなら北アルプスの燕山荘や槍ヶ岳山荘をオススメします。富士山よりよほど登りやすいし、同じように景色も綺麗です。書いてるうちに燕山荘にまた泊まりたくなってきました笑笑
八合目で日の出を見る
5時8分頃、日の出です。
Leofoto LS-284Cを持ってきた甲斐がありました。
山小屋までのベンチで朝ごはんを食べました。このような景色を見ながらの食事は格別です。
混雑を避けて富士山頂上を目指す
頂上に向けて再び歩き出します。
ふと振り返ると雲と山々ははるか下。
高層にある雲から光が降り注ぎ山中湖と山々を照らす。
幻想的な景色でした。
さすがに少し酸素の薄さが感じられるのでゆっくり呼吸しながら足を進めると淺間大社 奧宮 久須志神社に到着。
ここからお鉢巡りのスタートです。
富士山頂上は草木も生えない地獄のような場所です。高山病でキツそうな登山客をたくさん見ました。九合目では寝てしまってる登山者も見たので富士山は周りの人が不安になる山でした。
富士山頂上3776mに到着です。私は普段からピークを踏むことにあまり感動を覚えず、槍ヶ岳山荘前のベンチでビールを飲むことに感動を覚える人なのですが、富士山のピークもそこまで感動はしませんでした笑笑。しかし、記念写真を撮る人達が楽しげで自分も楽しい気持ちになれました。
下から見る富士山は優美ですが、頂上から下った時に見た富士山頂上はゴツゴツしててなんだかおっかねえ…
御殿場ルートの大砂走りで一気に下山する
富士山本宮浅間大社 奥宮から富士宮ルート、御殿場ルートへ下山できます。今回は御殿場ルートで下山します。
太平洋と雲の下に伊豆半島が見えます。下は天気が悪そうです。
案の定、大砂走りは霧の中でした。大砂走りはふかふかなので走っても膝に悪くない気がするので爆走下山したら標高差1000mを20分で下っていました。
無事御殿場口に下山です。大砂走りは途中で終わって硬い地面が復活したので大砂走りのペースになっていた我々は地獄を知りました。
御殿場口のバス用駐車場には砂だらけになった登山用品を洗い流す水場が用意されていました。
初の富士登山でしたが、最後の夏休みに大学生らしくワイワイ登山できてとても良い思い出になりました。みんな社会人になれば予定が合わず、一緒に登山はなかなかできなくなりそうですが、私も長期休みを頂いたら出来るだけ行きたいなと思っています。社会人になってからコミュニティを見つけるのは大変そうなので学生時代のコミュニティを大事にしたいと思います。パーティーのみなさんお疲れ様、そしてありがとうございました。
富士山から見る景色はやはり格別でした。下から見るのもよし、上から見るのもよしです。また機会があれば行きたい山です。
今回の登山口に向かう時にチラッと見たブログとnoteです。とても参考になりました。