広島に行く用事があってフェリーに乗ろうとして松山観光港の岸壁に行くと、そこには見知らぬ船がありました…
そういえば8月に風変わりなフェリーが広島・呉・松山航路に誕生したと何かのニュースかで見た気がしました。
名前は「シーパセオ」。「パセオ」はスペイン語で遊歩道という意味らしく、コンセプトは「瀬戸内海の移動を楽しむみんなの公園」です。
乗船します。この航路の在来のフェリーではフェリーターミナルのデッキから一度タラップで岸壁に降りてもう一度タラップで船に乗り込むという無駄な動きをさせられていましたが、新造船では改善されてダイレクトにデッキから船へ繋がっていますね。
KOAGARI(こあがり)エリア
入るといきなりフェリーらしからぬカーペット敷の座席があります。靴を脱いでグループで団らんできそうですね。
フェリーに一般的な進行方向に向かって備えられる座席の横にセパレート空間がありました。
OZASEKI(おざせき)エリア
こちらも靴を脱げるらしく、しかも椅子があるので一番くつろげそうな席ですよね。
前には大きな窓があり、瀬戸内海の雄大なパノラマを楽しめます。窓ガラスに工夫を凝らしてるのか従来のフェリーと比べて景色が見やすい透過性があるような気がしました。
船の中央部には売店がありますが、売店というよりカフェに見えます。とてもフェリーの中とは思えない良い雰囲気です。
1人の時間を楽しめそうな海に面したカウンター席もありました。
外に出てデッキに出ると気持ちいい日差しが溢れます。
客室内に飽きたらベンチに座ると瀬戸内海の空気感じることができます。
引き波のHANARE(はなれ)
最後尾にはまた別の区画がありました。
靴を脱いで中に入るとカーペット敷の座席が並んでいました。
ここから航跡を見ながらゆっくり時間を過ごすのも良さそうです。
全体的にコンセントが多いフェリーですが、この区画にもあってびっくりしました。
階段で上のデッキに上がりました。
開放的なエリアが現れました。
ここだけ切り取るとフェリーのデッキというより、まさに海に面した公園に見えますよね。
しお風のガゼボ
あずま屋があり、潮風を感じながら瀬戸内海の景色を楽しめます。
あずま屋に座ってみる景色はこんな感じ。
うまく切り取れず、写真ではなかなかこのフェリーの魅力を伝えることは難しかったのですが、公式のブログには写真の撮り方があったので今から乗られる方は参考にされるといいと思います。
散策しているうちに呉港の入り口である音戸の瀬戸に進入しようとしてます。ここを抜けると間もなく呉港に到着です。
私は呉で下船。外から見てもフェリーとしては奇抜でもなかなか上品な塗装をしています。
このあとシーパセオは広島の宇品港に向けて呉港を離れて行きました。
運行予定表が発表されているので晴れの日に狙って乗るのをオススメします。
来年の夏には二隻目も登場するらしく、瀬戸内海を楽しむ上での定番になるといいですね。