秋の夕暮れ 高浜散歩
今日は用事がなくなってしまったのでぶらりと伊予鉄に乗って高浜を散歩することにしました。
郊外電車 高浜線は観光路線というより完全な生活路線なので、夕方の時間帯は沿線の生活感を感じられて情緒があふれています。
梅津寺駅で扉が開くと光があふれてきました。これだから海が西側に開ける鉄道路線の夕方は堪らない。
終着駅の高浜駅にはまだ売店が残っています。隣には公衆電話があったりと時代に取り残されたような空間です。
目の前にはすぐ高浜港があります。
夕方の日がだんだんと低くなってきてスナップが捗る季節になってきましたね。
高浜港からは幾度か興居島に渡りました。島キャンプをした日が懐かしい…
歩き出してふと振り返ると淡い夕方の光が…
高浜はいつ来ても釣り人が多い。釣りも始めてみたい趣味の一つ。
目的地の白石龍神社に到着。ローポジション気味に撮ります。
瀬戸内なのでやはりフェリーは多い。フェリーは夕焼けによく似合いますね。
三脚ポトレ。カメラの肩に光が当たっていい感じです。
ローポジションに望遠レンズのセットは重機関銃みたいになりますね…
GRIIでローアングルスナップ。こういうときどちらの写真を選べばいいのか分からなくなります。なのでどちらも貼っときます。
今回はこの写真が撮りたくて来ました。夕焼けに照らされた水面。こういうシンプルなものを上手く撮れるようになりたい。
日が暮れてきたので帰ります。
夜は自販機を撮るのが自分の中での最近の流行です。
何気ないこういう看板もGRIIなら何気なくスナップしたくなります。
高浜駅には着く頃にはすっかり夜になりました。
また伊予鉄に乗って帰ります。
街中から片道17分でここまでリフレッシュできる景色を観られるのも松山ならではでしょうか。
伊予鉄道 城北線の日常
松山には路面電車が走っています。伊予鉄道、通称“いよてつ”という名で親しまれています。
一体的に運行されているのでわかりにくいですが、市内電車には下記の5路線が存在します。
今回はその1路線である城北線の日常を撮りに行きました。
実はこの路線だけ他が軌道法で運用されているのに対し、鉄道事業法で運用されているという違いがあります。
かつて松山には伊予鉄道と松山電気軌道という2社が競合しました。当時松山に来る主要交通機関は大阪と三津浜を結ぶ汽船でした。その三津浜と道後温泉を結ぶ路線は当初は松山の財界が設立した伊予鉄道がありましたが、これに対し三津浜の財界が対抗して設立したのが松山電気軌道です。熾烈な争いを繰り広げましたが、最後は松山電気軌道が伊予鉄道に吸収合併されて今日に至り、松山電気軌道をルーツに持つ路線もいくつかあります。。この城北線もその一つで当時は今よりも少し北の今で言う樋又通りを走っていたそうです。それから移設されて今日の路線に至っています。
市中心部を走る他路線と違って住宅地や病院、大学や高校といった学校周辺を走る城北線はどこかローカルな雰囲気が増します。
朝夕はやはり学生の利用者が多いですね。雨の日は普段は自転車通学の学生も乗るので結構満員となります。たまに2本連続(いわゆる続行運転)で来たりもします。
単線なのでいくつかの駅で列車交換を行なっており、撮影地の鉄砲町駅もその一つです。
10分に1本のそれなりに高頻度な運行なので便利ですね。
適度に草が生えた線路を走る様子は併用軌道とはまた違った趣があります。
大学がすぐ近くなので周辺一帯は学生街です。なので古く情緒があるように見えますが、平均年齢は低い街で活気があります。
小さな電車と小さな駅、見慣れすぎてなかなか気づかないのですが、めちゃくちゃエモい景色ですよね。
軽快なジョイント音が心地よく街に響き、ゆったりとした時間が流れます。形を変えながらでもこの情景が末長く続きますように…